「持続化給付金」不正受給者は今後の確定申告をどうするつもりなのか?
先日、個人会社の方で持続化給付金を申請したのですが、1週間程度で迅速に給付して頂きました。会社が創業以来初の債務超過に陥ってしまったのですが、この給付金で何とかしのいでいけそうで感謝しております。
ただ、この持続化給付金については、不正受給が横行しているようで逮捕者も出る事態になっています。手口としましては、ごく普通の会社員や大学生などが架空の個人事業を仕立て上げ、修正申告をしたうえで給付金を騙し取るパターンが多いとのことです。
法人で8年ぐらい確定申告しているぼくでも、今回の申請については絶対に誤りがないよう、何度も何度も確認を繰り返した上で申請していますが、架空の売上で申請するなど言語道断と感じています。
仮に給付金を受給できたとしても、来年、再来年の確定申告はどうするつもりなのでしょうか?
文字通り「持続化」が目的の給付金ですので、すぐに廃業などの事態になれば、必ず調査が入ることになるはずです。
つまり、来年も再来年も事業の確定申告をしないといけないわけですが、事業もしていないのに、そんな不毛な作業をし続けるつもりだったのでしょうか?
理解に苦しみますが、架空の事業や売上の場合は逮捕者が続出していくのだろうと思います。
一方、かんぽ生命などで問題となっている「コロナの影響の有無」については、こちらは微妙な感じになっていくと思います。
普通に営業をしていて、コロナの影響がない事業者はほぼいないはずですので、全員が何らかの影響は受けているはずです。
かんぽ生命については不祥事による自粛が原因のため、極めて特殊なケースと感じていますが、このようなコロナの影響の有無までを調査するとなった場合、不正を証明するには困難なケースも多くなってくるものと思います。
おそらく、今後は修正申告による架空の売上や架空の事業について重点的にチェックが入っていくものと思いますが、これまでに約280万件の給付実績があるとのことです。
このうち、仮に3%が不正受給としても10万人ぐらいは逮捕者が出てくるのではないかと感じていますが、現時点ではまだ、それほど目立った動きは出ていないようです。