補正予算案が12月9日国会提出、年内成立を目指す
「3万円の給付金案」をもりこんだ補正予算案は、11月29日に閣議決定されましたが、本日12月9日に国会に提出されて審議がはじまっています。今後、政府は今国会での成立を目指すとのことです。
去年2023年度の補正予算については、閣議決定されたのが11月10日、国会提出が11月20日、衆議院で可決されたのが11月24日、そして参議院で可決されて成立したのは11月29日でした。
年度 | 閣議決定 | 国会提出 | 衆議院可決 | 参議院可決 | 成立日 |
---|---|---|---|---|---|
2023年度 | 11月10日 | 11月20日 | 11月24日 | 11月29日 | 11月29日 |
2024年度 | 11月29日 | 12月9日 | - | - | 年内か? |
去年は自公で過半数を獲得していたため、国会提出から9日程度でスムーズに成立しました。
しかしながら、今年は過半数割れしている状況に加え、国民民主党との103万円の壁の引き上げ幅での合意が得られていない状況のため、時間がかかるのかもしれません。国会会期は21日までですので、それまでの成立を目指すのだろうと思います。
また、補正予算のみで単純に考えた場合、金額的な比較でいえば、去年は重点支援地方交付金の低所得世帯支援枠が1.1兆円だったのに対し、今年は0.49兆円に減少となっています。結果として、給付金の額としては、去年が7万円だったのに対して今年は3万円が予定されています。
スケジュール的には、去年と比較して約20日程度は遅れてますので、実際の給付金の支給についても春頃になるのかなと感じてます。そのため、 年内の支給を期待するのはほぼ無理だと思います。
ただ、今回の補正予算については、能登地域の復興・復旧の予算として2,684億円が計上されています。能登地域は1月の震災に加え、9月の豪雨で多大な影響を受けているため、早急な予算成立が求められているなか、野党も予算成立には協力するものと感じています。
そのため、多少の遅れが生じたとしても、3万円の給付金についてはほぼ確定したと考えてもよいかもしれません。