中国業者へ渡った500万人分の年金情報は「流出」ではないのか?

日本年金機構がデータ入力を委託していた会社から、中国の業者へ500万人分の年金情報が渡っていたことが明るみに出てきました。

本来、委託会社から他の業者に年金情報が渡ることはありませんが、外部の業者へ情報が渡っていたことが判明しています。詳細は公表されていませんが、その中国系の業者からさらに年金情報が流出している情報は確認されていませんが、厚生労働省は確認を急いでいるもようです。

各メディアはあえて「流出」というキーワードを使っていないようですが、個人的にこれは年金情報の流出であると考えています。

年金機構にとって、中国業者は契約をしていない無関係な外部の第3者ですので、その業者へ年金情報が渡った時点で外部の業者へ年金情報が流出したものといって過言ではありません。厚労省はこの中国業者を外部ではなく、内部と考えているのでしょうけれども、契約を結んでいない無関係な業者である以上、外部へ流出したといえます。

通常、このような処理を受託する業者の場合、個人情報保護方針やプライバシーポリシーを厳格に定めている必要がありますが、あろうことか契約に違反して中国の業者に再委託していたとのことです。

「豊島区の情報処理会社」であるとの報道がなされており、豊島区の情報処理会社はすべて嫌疑がかかってきているわけですが、とばっちりを受ける会社もあることを考えると、業者名は即時に公表するべきと思われます。

いずれにしても、年金機構は委託業者の管理責任を問われる形になりますが、2月にはすでに年金額の誤支給が生じている状態となっており、ずさんな管理体制が明るみに出てきました。

posted by 給付金バンザイ! at 00:08│年金