イータックスで電子納税に初挑戦

国税の場合はe-tax、地方税の場合はeltax(エルタックス)で納税申告できるわけですが、これは法人でも個人でも、また個人事業主でもできるようなので、来年度から電子申告に挑戦しようと考えております。

私の場合、法人の決算と法定調書、あと私個人の確定申告をする予定なのですが、まず必要になるのが「電子証明書」です。

電子証明書とは何なのか?

この電子証明書というのは、電子申告送信者の身元確認のために必要な署名らしいです。第三者がいたずらで税金を申告したりする可能性があるのかは微妙ですが、何か問題があったとき、それは僕が申告したんじゃないよとかのトラブルになるのを避けるためだろうと思います。

この電子証明書については、よく銀行からのメールなんかに添付されているケースもありますが、同じ類の証明書みたいなものと考えておくとよいでしょう。

この電子証明書の取得するには、公共機関や民間のものがあるようなのですが、民間企業のサービスは価格が高いです。なので、公的個人認証サービスを利用するのが一般的になっています。

この公的個人認証サービスを利用する場合、いわゆる「住民基本台帳カード」を利用する形になりますが、このカードは電子証明専門のカードではなく、主に住民票の転入とか 転出の際に役立つものですが、付随機能として電子証明も利用できるので、これが一番安く済ませることができるようです。

利用料金は3年で500円とか、そのぐらいでした。

ただし、この住民基本台帳カードの電子証明を利用する場合、専門のICリーダーライターという機器を別途に用意する必要があり、こちらの方はだいたい数千円~1万円ぐらいはするようです。

ですので、費用の総額はだいたい1万円前後、用意するものは、住基カードとそれの電子証明、ICカードのリーダライタの3点が必須のアイテムといえます。ただ、電子証明は住基カードのICに情報をインプットするだけですので、実質的には、住基カードとICリーダライタの2点だけになるかと思います。

法人の場合、法人代表者の電子証明は必須ですが、あと経理担当者がいる場合は担当者の電子証明も必要になります。個人の場合、個人の電子証明が必要になります。

電子申告の方法について

実際に電子申告をする場合、ソフトをPCにインストールする方法とウェブ上でブラウザのみでやる方法がありますが、それぞれにできることとできないことがあります。

一般的な個人の確定申告については、国税庁の確定申告コーナーでだいたいのものは済ませることができますし、所得税を申告すれば、住民税などにも反映されますので、個人の場合は地方税のeltaxを利用するケースはあまりないかもしれません。

法人の電子申告の方法については、こちらのページを参考になりました。
法人での電子申告(e-tax)の手順

ネット銀行は電子納税に未対応

ひととおり見てみて、一番不便だなと感じたことは、ネット上での電子申告はできるのに、実際の納税に関しては、未だにネットに対応していないことです。大手の都銀なんかの場合だと、ネット経由での電子納税にも対応しているようですが、ネット銀行には未対応のケースが多いです。

例えば、楽天銀行やジャパンネット銀行など、ネットなんだから、ペイジーとか使ってネット銀行に対応させればいいのに、なぜか未対応のケースが多いのです。 いろいろ利権とか天下り関係での規制があるのでしょうけれども、納税の引き落とし設定もネット銀行には対応していなかったりして、非常に不便な思いをしてます。

地銀とか都銀のネットバンキングは、何かしょぼいというか、使い勝手が非常に悪いのに対し、ネット銀行は非常に使いやすいので、電子納税をネット銀行にもどんどん対応させて欲しいです。

なんか、地銀と都銀の悪口になってしまいましたが、そんな感じで必要なアイテムを揃えれば、自宅からでも確定申告ができて便利かと思います。

posted by 給付金バンザイ! at 12:10│税務処理

11月30日は年金の日

年金の日が11月30日に設定されているようなので、これを機に、年金制度について考えてみたいと思います。

そもそも年金というのは、国民年金と厚生年金、そして個人年金にわけることができますが、公務員の年金というのも存在します。それが共済年金になりますが、「国家公務員共済」と「地方公務員共済」、そして「私立学校教職員共済」にわかれています。

詳しく見れば、議員年金などもあるため、単純に国民年金と厚生年金のふたつというわけではなく、様々な種類の年金制度があるわけです。

そして、給付や待遇についても、それぞれ違いがあります。

特に、共済年金の「職域加算」については、年金の上乗せといわれており、3階建て年金といわれているゆえんになります。また、議員年金などもやゆされていますが、一般的な国民とは待遇がぜんぜん違う制度になっているわけです。

一方、国民年金のみに加入している人は、将来的に月6万円程度しかもらえないといわれており、この年金格差がばからしく感じられるため、若い世代の納付率は年々低下している傾向にあります。

このあたりまでは、一般的にも認識されていますが、それぞれの年金資金というのは投資運用にまわされており、この運用実態の面でも格差が広がっています。

今年の6月、市場に共済年金の買いが観測されたとの報道がされましたが、このニュースはあまり大きく取り上げられませんでした。けれども、この投入される順序によって、リスクや積立て金についての違いが生じるわけです。

例えば、共済年金の資金で日経平均14000円の時点で株を買ったとします。そして、さらに厚生年金の資金も投入して日経平均が16000円まで上昇したとします。そして、16000円に上昇したところで、共済年金が利益確定をすれば、2000円もうけることができるわけです。

ここに、なぜ、サラリーマンの厚生年金の資金を先に投入しないの?という、ごく当然の疑問が生じるわけです。この面でも、運用格差というのがあるわけです。

また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用収益が大幅にプラスに転じているというニュースも報道されてはいますが、それを実際に利益確定して売ろうと思っても、その価格で売れるわけではありません。

ずうたいがでかすぎて、もし売るとすれば、株価が暴落して安値で売るしかないのが年金運用の実態といえるわけです。

年金の日ということで、改めて年金制度について考えてみましたが、知れば知るほどおかしな制度だなと感じることが多くなってきました。現在の若い世代は非常に賢い人が多く、このあたりの実態を大勢の人が気づいているため、年金を払っていない人が多いのです。だって、ばからしいですもんね、月6万円なんて。

posted by 給付金バンザイ! at 22:53│年金